こんにちは。学びを楽しむナビゲイターのまそらです。
わたしたちが効率よく、そしてすばやく学ぶ秘訣、それは『真似る力』にあります。
この記事では「真似る力」がなぜすばらしい学習方法なのか、脳科学と日本の伝統哲学をベースにお伝えしますね。
「真似る」が学びの第一歩
「学ぶ」の語源
「学ぶ」を現在では「まなぶ」と読みますが、古語では「まねぶ」と読みました。
まねぶ=名詞の「まね」+動詞をつくる接尾語「ぶ」
「まねぶ」とは「まねる(真似る)」ということを意味しているんです
だからこそ、わたしたちが何かを学ぼう!と思ったとき「真似る」が大切な第一歩になります。
わたしたちは無意識のうちに「真似る」で「学ぶ」を繰り返してきました。
赤ちゃんの学び方
赤ちゃんは生まれてすぐから「大人に教えられる」のではなく「興味しんしんに真似をする」ことでものすごい勢いで成長をしています。
言葉や歩き方を、何気ない仕草まで、遊び半分、楽しみながら学びます。
うまくいかない時は、赤ちゃんなりに試行錯誤を繰り返し、自分に合う形で定着していきます。
脳科学から見る「真似る」
赤ちゃんが大人の動きをマネすることを、新生児模倣と言います。
この本能的な「真似る」行為は、脳内の「ミラーニューロン(ものまね神経細胞)」の働きと関連付けられています。
このミラーニューロンは、他人の行動を見て、自分も行動しているかのように反応します。
「真似る」は、脳がもともともっている効率的にスキルや知識をインプットするための自然な仕組みなのです。
これを活かさない手はないですよね!
日本の哲学「守・破・離」に見る「真似る」の重要性
この「真似る」ことの重要性は、日本の武道や芸道に古くから伝わる成長の哲学「守・破・離(しゅ・は・り)」にも凝縮されています。
「守」(しゅ):徹底して型を真似る段階
「守」は、師匠や先達者の教え、基本の型や技を忠実に守り、しっかりと身につける段階です。
「学ぶ」の語源が「真似ぶ」であるように、まずは理屈や私情を差し挟まず、すべてを真似ることから始めます。
言葉や行動だけではなく、プロセスや思考法など、目に見えない部分まで観察し、再現することが「守」を極める鍵です。
この基本の「型」がしっかり身についていない状態で自己流に走ってしまうと、結果が出ない時に戻る場所がなく、かえって「形無し」になってしまうかも!要注意です。
「破」(は):型を破り、応用する段階
「破」は、身につけた型を土台として、他の知識や流派の良い点を取り入れ、自分なりのアレンジを加えて発展させる段階です。
この段階で初めて試行錯誤が本格化します!
トライ&エラーを繰り返しながら、自分らしい形への一歩を踏み出します。
「離」(り):独自の創造を確立する段階
「離」は、師や既存の型から離れ、独自の新しいものを生み出し、確立させる段階です。
真似から始まった学びを、師の教えや型から完全に「離れ」、自分らしいオリジナルの境地へと昇華させていきます。
学びを加速させる「真似る」戦略
「守・破・離」が示す通り、学びを加速させる鍵は、まず「守」の段階で徹底的に真似ることにあります。
成功している人や、あなたが目指すスキルの持ち主が実践している「やり方」や「手順」「考え方」などを、まずは意識的に、徹底的に再現するところから始めましょう。
成果を出している人を「真似る」ことは恥ずかしいことではありません。
成長するためのすばらしい戦略です。
脳の自然な仕組みである「真似る」を解放し、大人の学びを再び楽しんでいきましょう!
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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