まそら先日、期日前投票に行ってきました。
その結果、今、ものすごくモヤモヤな気持ちになっています。
投票を終えて、なぜかスッキリしない。
そんな経験はありませんか?実はそのモヤモヤ、心理学的に説明がつくものかもしれません。
私の経験から、政治戦略や心理的バイアスをベースに考えてみました。
1. 投票所の仕切りの中で感じた、奇妙なモヤモヤ


2026年2月8日(日)の衆議院選挙。
私は一足先に期日前投票を済ませてきました。
しかし、投票所を出た私は、なんとも言えない「モヤモヤ」感を抱えることになりました。
それは、投票用紙に名前を書く瞬間のこと。
私は、自分が本当は応援している「A党」の候補者ではなく、別の「C党」の候補者の名前を書きました。
投票所の仕切りは、隣の人からも、係員からも手元が見えないようになっています。
それなのに、私はまるで悪いことでもしているかのように、誰にも見えないようにこそこそと、小さくなって名前を書きました。
自分の心情とは違う名前を書く行為が、自分自身を裏切っているような、奇妙な後ろめたさを生んでいたのです。
2. なぜ「応援している候補者」を書かなかったのか?─戦略的投票の選択
私が今回とった行動は、政治学で言えば「戦略的投票(Strategic Voting)」です。
私の選挙区はAからEまでの5人が立候補する激戦区。
- 本音: A党の候補者を応援したい。
- 危機感: でも、現職のB党候補者が再当選することだけは阻止したい。
- 冷静な判断: 知名度や勢いを見ると、A党候補者よりもC党候補者(A党と方針が近い)の方が、B党を倒せる可能性が高い。
結果、私は苦渋の決断をしました。
- 小選挙区: B党の当選を阻止するため、勝率の高いC党候補者へ
- 比例区: 本来応援しているA党へ
「一番好きな人」ではなく「一番嫌な結果を避けるための人」を選ぶ。
これは合理的な判断ではありますが、心には大きな負荷がかかることを今回の件で実感しました。
3. 私を苦しめた「一貫性バイアス」の正体
なぜこれほどまでにモヤモヤするのか。
その正体は、心理学でいう「一貫性バイアス(一貫性の原理)」が働いたためと推測されます。
人間には「自分の信念と行動を一致させたい」という強烈な欲求があります。
「A党が好き」という信念があるなら、「A党と書く」という行動をとらなければ、脳が「不一致」を起こしてストレスを感じるのです。
あの時、こそこそと名前を書いたのは、自分の信念に嘘をついている自分を、誰かに(あるいは自分自身に)見透かされるのが怖かったからかもしれません。
4. 「一貫性」を利用する政治戦略──大阪トリプル選挙の例
この「一貫性バイアス」を、政治戦略として巧みに利用しているのが、よく話題になる「大阪のトリプル選挙」のような構図です。
もちろん、2回、あるいは3回にわけて選挙を行うより、同日に行うことで選挙に関係する費用を抑えるという意図もあるかと思います。
しかし、それ以上に心理的戦略の方が大きいのではないでしょうか。
知事、市長、あるいは市議選などを同時に行うと、有権者の心には「知事にこの党を選んだのだから、市長も、市議も、同じ党にしないと気持ち悪い」という一貫性の原理が働きます。
一度「この党を支持する」と決めさせれば、複数の投票先をセットで獲得しやすくなる。
これは有権者の「思考コスト」を下げると同時に、一貫性を保ちたいという心理を突いた、非常に強力な戦略なのです。



維新の会(大阪維新の会、日本維新の会)が強い勢力を保っている背景には、こうした同日選挙による『一貫性の原理』の活用も一つの要因として分析されることがあります。
5. 「モヤモヤ」は、真剣に考えた証拠
今回の私の投票は、自分の「一貫性」をあえてぶち壊すものでした。
あの日、投票所で感じた後ろめたさやモヤモヤは、私が自分の感情に流されず、この国の未来を、そして一票の重みを真剣に考え抜いた結果の「痛み」だったのだと今は思っています。
たかが一票、されど一票。
この一票で何かが変わる訳ではないかもしれない、それでも一人の有権者として考えて投票しました。
投票を終え、結構モヤモヤしているので、応援している政党・候補者をストレートに応援するのが個人的にはおススメだなと感じたりもします。
しかしながら、一貫性を捨ててでも目指したい未来がある。
それもまた、有権者としてのひとつの誠実さではないではないかな、と思ったりもします。
皆さんはどんな基準でその一票の行く先を決めますか?
『好き』で選ぶか、『戦略』で選ぶか、それ以外で選ぶのか。
その葛藤こそが、民主主義に参加している証なのかもしれませんね。



それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
本記事が少しでも参考になれば幸いです。
投票権がある方は、ぜひぜひ投票へ行きましょう!!

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