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【NLPの前提⑧】「失敗」は存在しない!すべてを成功に変える「フィードバック思考」の育て方

こんにちは、NLPトレーナー&学びを楽しむナビゲーターのまそらです😊

NLP(神経言語プログラミング)には、「前提(Presuppositions)」というNLPの事なところがぎゅっと凝縮されたエッセンス的考え方があります。

今回は、すべての行動と結果は成功である、という力強いメッセージを与えてくれるこの前提を紹介しますね。

フィードバック VS 失敗
与えられた仕事や状況に対して、それが望んだ結末であっても無くても、あらゆる結果と行動は成功なのです


目次

フィードバック VS 失敗

この前提端的に表現してくれている、名言を紹介しますね。

トーマス・エジソン
「私は失敗したことはない。
ただ、一万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ」

ヘンリー・フォード
「失敗は、より賢くやり直すための単なる機会にすぎない」

雰囲気は伝わりましたか?
ここからは、この力強い前提について詳しく解説していきますね。

私たちはいつでもすべて「成功」している

この前提の解説を初めて聞く方の多くは、頭に「?」が浮かびます。
結果に対する捉え方が一般的なものと異なるからです。

まず、NLPには失敗という概念がありません。
すべては成功、ととらえます。

繰り返しになりますが、すべての行動と結果は成功ととらえていくんです。

「ものすごくしょっぱい肉じゃが」の例

肉じゃが作りを例に、考えていきます。

例)「肉じゃが」づくり
材料を切って、いためて、煮て、味付けで醤油をドバドバっ。
ものすごくっしょっぱい肉じゃがができた。

これは一般的には「失敗」ですよね、しかしNLP的にはこれも「成功」。
ものすごくしょっぱい肉じゃがを作るのに成功した
と考えます。

これで終わり。だと、ただものすごくしょっぱい肉じゃがを目の前に途方に暮れてしまいます。
大切なのはここから。

次こそ美味しい肉じゃが

この、「ものすごくしょっぱい肉じゃが」という結果は、望む結果ではないですよね?
普通にほどよい味付けの美味しい肉じゃがが食べたいはずです。

ここで大切なのは「ものすごくしょっぱい肉じゃがになっちゃった!」であきらめるのではなく、「次につくるとき、美味しい肉じゃがにするためにはどうすれば良いのか?」と、学ぶ―フィードバックを得ることなんです。

これが、「フィードバック VS 失敗」すべては学びである、という考え方です。

フィードバックを繰り返そう

まとめますね。

NLPではすべての結果と行動は「成功」です。

それが望んでいた結末(美味しい肉じゃが)だったらそれは喜ばしいですよね。

一方、その成功が、あなたが望んでいない結末(ものすごくしょっぱい肉じゃが)だったとき、「失敗」ではなく、「うまくいかない方法に成功しただけ」と考えます。

そして、次に活かせる今回の学びは何か?今後成功するためにはどこを工夫すれば良いのか?他のもっとうまくいく方法を考え、実践していこう、というメッセージが込められています。

失敗は成功の母

失敗した、ととらえると、落ち込んだり後悔したりしてしまいます。
実際、目標に向かって進んでいる中、1度の失敗だったりきっかけで、自信をなくしたり、やる気をなくして途中でやめてしまう方も多くいらっしゃいます。

しかし、あくまで成功、この方法だとうまくいかないってことがわかっただけ、ととらえると前向きな気持ちで今後も取り組むことが出来そうですよね。

「失敗」という言葉が持つ3つの弊害

なぜNLPが「失敗」という言葉を使わず、「フィードバック」にこだわるのか?
それは、「失敗」という言葉が持つ心理的な弊害を避けるため、というのも要因にあります。

弊害①: 学習の停止を招く

「失敗だ」と決めつけた瞬間、私たちは原因分析や学び(フィードバック)の意欲を失います。脳は「もう終わったこと」と認識し、次にどう活かすかという思考がストップしてしまいます。

弊害②: 自信の喪失に繋がる

「失敗した行動」と「自分自身」を結びつけてしまうと、「失敗した自分=ダメな自分」というネガティブな自己認識が生まれ、自己肯定感が低下します。

弊害③: 行動の回避を生む

一度「失敗」を経験すると、脳は「二度とあの不快な経験をしないように」と学習します。その結果、次の行動への恐怖心が生まれ、挑戦自体を避けるようになるのです。


「フィードバック思考」への切り替え方

望まない結果が出たときに、すぐに「フィードバック」を得て、次の行動へと繋げるための具体的な切り替え方をご紹介します。

ステップ 1: 感情を切り離す(成功を認める)

望まない結果が出た瞬間、感情的にならず、まずは「この方法で望まない結果を作ることに成功した」と、客観的に結果を認めます。

肉じゃががしょっぱかった?
→ 「分量を測らず大量に醤油を入れることでしょっぱくすることに成功した!」

ステップ 2: 次の行動のための問いかけをする

次に「学び」と「行動」に焦点を当てた質問を自分に投げかけます。

  • 次に望む結果(美味しい肉じゃが)を得るには、この方法のどの部分を変えればいいだろうか?」
  • この結果から、最も価値のある学びは何だろうか?(例:計量スプーンは使うべきだ)」
  • 「この学びを活かして、最初の一歩として何をするか?(例:次回は醤油を一気に入れず、少しずつ味見をしながら入れる)」

この思考パターンを繰り返していきましょう。
大切なのは、ただ同じことを繰り返すのではなく、学びを得てそれを実践していくことです。

アルバート・アインシュタイン
「狂気とは、同じことを繰り返しながら、違う結果を期待することだ。」

あなたの人生から「失敗」という概念は消滅し、すべてが「行動の質を高めるための学び」へと変わっていきます。


4. 🌟 まとめ:行動の質を高める「フィードバック」の力

このNLPの前提は、「失敗」という概念を手放すことで、私たちをより前向きに、そして行動の質を高めることに集中させてくれます。

すべてが学びの連続です。

望まない結果は、「次はもっとうまくやれる」という未来へのヒントを教えてくれているのです。

あなたの行動を止めず、すべての結果を貴重なフィードバックとして活かし、前向きに進んでいきましょう。

それでは、あなたのすべての行動が、次に繋がる成功となることを願って。
ここまでお読みいただきありがとうございました!

💡 【おまけ】この前提を活用して使えるNLPスキル・テクニック 3選

この「フィードバック VS 失敗」の前提を実践し、望まない結果を次に繋がるデータとして活かすためのサポートツールをご紹介します。

1. メタモデル (Meta Model)

  • 役割: 曖昧な表現や、省略・歪曲・一般化された情報(不正確なフィードバック)を特定し、具体的な情報(真実のデータ)を引き出すための質問技術です。
  • 活かし方: 望まない結果(例:「このやり方はいつもうまくいかない」)が出たとき、この一般化をメタモデルで問いかけます(例:「いつもというのは、具体的に誰と、いつですか?」)。これにより、感情的な決めつけを避け、事実に基づいた正確なフィードバックだけを抽出できます。

2. リフレーミング (Reframing)

  • 役割: 出来事の**意味の枠組み(フレーム)**を変えることで、ネガティブな解釈をポジティブな解釈へと変化させる技術です。
  • 活かし方: 望まない結果を「失敗」という枠組みから「成功のための貴重なデータ」という枠組みに置き換えます。これにより、感情的な落ち込みを回避し、すぐに分析(フィードバックの抽出)に移れるようになります。

3. ミルトンモデル (Milton Model)

  • 役割: 曖昧で抽象的な言葉(意図的な情報の省略)を使って、相手の無意識に語りかけ、リソースを引き出す言語パターンです。
  • 活かし方: 望まない結果に直面したとき、自分自身に対して(または他者に対して)、「あなたはすでに、この経験から何を学び、何をすべきかを知っています」といった曖昧な言葉を使います。これにより、意識の抵抗なく、無意識の中にある解決策や次の行動のためのフィードバックを引き出しやすくなります。

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