MENU

【NLPの前提⑥】他人を責めない、自分を否定しない!NLPの「アンパンマンマインド」で人間関係が変わる

こんにちは、NLPトレーナー&学びを楽しむナビゲーターのまそらです😊

NLP(神経言語プログラミング)には、「前提(Presuppositions)」というNLPの事なところがぎゅっと凝縮されたエッセンス的考え方があります。

今回は、私たちはみんな等しく価値がある存在である、という大切な考え方を教えてくれるこの前提を紹介しますね。

人の肯定的な価値は一定不変です。その一方でその人の内側と(か)外側の反応が、価値があり適切かどうかが問われるのです。


目次

私たちはみんな価値のある存在

この前提は、私たちの存在と、その行動や考え方を明確に区別しています。

前半部分

「人の肯定的な価値は一定不変です」

これは全ての人は存在するだけで価値があり、これは何があっても変わらない、ということを伝えています。

後半部分

「その一方でその人の内側と(か)外側の反応が、価値があり適切かどうかが問われるのです」

私たちはみんな価値がある。

その上で、内側の反応―物事の捉え方や考え方・思い込み、外側の反応―言葉や行動、をより良くしていくことが大切ですよ、と伝えています。

大切なメッセージ

私たちはみんな無条件ですばらしい。そして私たちはより望ましい自分になるために、より良い人生にするために行動や考え方を変えていける。

そんなメッセージがこめられた前提なのです。

🌟 アンパンマンマインドを持とう

この前提を聞いて「ようはアンパンマンですね!」と言っている方がいて、なるほど、と思いました。

アンパンマンではバイキンマンが悪者として出てきて、いたずらや悪いことをします。アンパンマンは「やめるんだ、バイキンマン!」といってバイキンマンの行動をやめさせようとしますが、バイキンマンの存在そのものを排除しようとはしません

あくまでバイキンマンの存在はOK、ただ、その行動や考え方はよくない!と、「アンパーンチ!」している訳です。

まさにこの前提そのものですよね。

以前に「犯罪を犯した人にも価値があるのか?」と聞かれたことがありますが、アンパンマインドで考えるとどうでしょう?

答えはもちろんYESです。

バイキンマン同様、その人にももちろん価値はあります。

しかし、バイキンマンが悪だくみを咎められたように、犯罪に至るまでの考え方だったり、実際にそういう行動を起こしたのは良くないよね、より良いものへ変えていこう、となります。


この前提があなたにもたらす「2つの力」

この前提を理解し、意識的に活用することで、私たちは強力な2つの力を手に入れることができます。

自己肯定感のUP

「仕事を失敗した、私はやっぱりダメなんだ」

そんな風に考えてしまうことがあるかもしれません。

私たちは誰でも失敗しますし、望まないネガティブな感情(不安、怒りなど)を持つこともあります。

この前提を理解していれば、

  • 仕事でミスをしても、「今回の行動はベストではなかった」と行動に意識が向き冷静に検証しやすくなります。
  • 私はダメだ」「私は価値のない人間だ」と存在そのものを否定しなくなります。

行動の結果あなたの存在価値を切り離しましょう。

「私にはすばらしい価値がある」そんな自己肯定感の土台を築くことで、どんな失敗も成長のための材料に変えられます。

「私はOK 、じゃあ、今回の行動/考え方を、より良くするために、次に何ができるだろう?」

何かあったらこんな感じで自分に問いかけてみましょう

建設的な他者との関わり

相手の存在を尊重する

誰かに対して不満を感じたとき、私たちはついその人の価値や人格を否定しがちです。

  • 価値の否定: 「あなたはいつもだらしない人だ」「だからお前ダメなんだ」
  • 反応へのフィードバック: 「あなたのその行動(期限を守らないこと)は、スムーズなプロジェクト進行においてよくない」

まずは相手の「存在」を肯定し、尊重します。
その上で「行動や考え方」に焦点を絞ってフィードバックすることで、相手は防衛的にならず、問題解決のための建設的なコミュニケーションが可能になります。

相手の肯定的な一面に目を向ける

誰かに強い怒りや不満を感じたときは、その行動(反応)の裏にある、その人の肯定的な価値に意識を向けてみましょう。

  • 例:「なぜこの人はこんなに頑固なんだ!」(反応への否定)
  • 価値に変換: 「この人は自分の信念を曲げない強い意志を持っている」「この人は責任感が強いから譲れないのかもしれない」

相手の「行動」ではなく「肯定的な意図や価値」に目を向けることで、相手に対する見方が変わり、コミュニケーションが和らぎます。

これは、他者の「地図(考え方)」を尊重することにも繋がります。


4. 🌟 まとめ:世界を優しい場所にする「アンパンマンマインド」

このNLPの前提は、「行動や結果に価値を振り回されない」という、人生の確固たる土台になる考え方を私たちに与えてくれます。

自分自身にも、他者にも「アンパンマンマインド」を持つこと。

あなたが辛いと感じる現状は、あなたの存在価値が原因ではありません。

より良い反応(行動や考え方)を見つけていきましょう、今とこれからの自分の現状は、実は自ら選び、作り出すことができるのです。

あなたはいつでも無条件に素晴らしく、価値があります。

あなたの持つ揺るぎない価値に自信を持ち、進んでいきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


💡 【おまけ】この前提を活用して使えるNLPスキル・テクニック 3選

この「人の肯定的な価値は一定不変である」という前提を基盤とする、代表的なNLPのスキルをご紹介します。これらは、あなたの「価値」を守りながら、効果的な反応を生み出すのに役立ちます。

1. ニューロ・ロジカル・レベル (NLL)

  • 役割: 問題や目標を自己認識、信念(ビリーフ)、能力、行動、環境の5つの階層で整理し、変化を効果的に起こせるレベルで対応するフレームワークです。
  • 活かし方: 何か問題があった時、変えるべき「内側の反応」、特に「私にはできない」といったネガティブなビリーフに焦点を当てて変容させることで、建設的な変化を生み出します。

2. リフレーミング (Reframing)

  • 役割: 出来事の意味の枠組み(フレーム)を変えることで、ネガティブな解釈(不適切な反応)を、ポジティブな解釈(適切な反応)に変化させる技術です。
  • 活かし方: 誰かの批判的な行動を「私への攻撃」というネガティブな反応から、「相手が抱える問題の表現」という新しい解釈に置き換えます。これにより、自分の価値を保ちつつ、冷静で建設的な行動(反応)を選択できるようになります。

3. アンカリング (Anchoring)

  • 役割: 特定の刺激(五感)と、望ましい感情の状態(適切な反応)を意図的に結びつける(条件付けする)スキルです。
  • 活かし方: 誰かに強く批判されたり、自分が失敗したりして自己否定に陥りそうになったとき、最高の自信を感じた瞬間の感覚をアンカー(トリガー)で呼び出します。これにより、感情的な反応をすぐに切り替え、自身の価値を外部の出来事から守るための心の状態を作り出します。

これらのスキルは、「存在価値」と「行動・考え方(反応)」を切り離し、自己肯定感を土台にした上で、望ましい変化を起こすためのサポートツールとなります!
ぜひ試してみてくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次