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【NLPの前提⑤】「地図は領土ではない」!NLPが教える思い込みをリセットする技術

こんにちは、NLPトレーナー&学びを楽しむナビゲーターのまそらです😊

NLP(神経言語プログラミング)には、「前提(Presuppositions)」というNLPの事なところがぎゅっと凝縮されたエッセンス的考え方があります。

今回は、私たちが捉えている世界は実は実際のものとは違う、という驚きの事実を教えてくれるこの前提を紹介しますね。

地図は領土(現実の土地)ではありません


目次

事実≠思い込み

地図?領土?心理学では聞きなれない言葉ですが、それぞれあなたの世界観事実を表現しています。

要素NLPの用語意味
領土実際の世界、事実実際に起こった出来事、客観的な真実、変えられない現実
地図私たちの捉えている世界、思い込み事実(領土)を五感を通じて受け取り、脳内で解釈・加工した、主観的な認識

ようするに、この前提は私たちの捉えている世界(地図)=実際の世界(領土)ではない

つまり、あなたの「思い込み」と「事実は異なる」ということです。

なぜ「地図」は領土と違うのか?

例えば、人やもの・出来事に対して、人によって評価が違うことってありますよね。

「Aさんは、いつもにこにこしていて感じの良い人だ」

「Aさんは、笑ってはいるがあまりしゃべらないから何を考えているのかわからない

「Aさんは、いつもピシッとアイロンがかかっているシャツを着ている」

同じAさんに対する印象、誰かが間違っている訳ではありません

私たちは人それぞれ異なるフレーム(フィルター・ものの見方)を通して世界を見ています。

フレームを色メガネ、と表現することもあります。

赤いレンズのメガネをかけたら世界は赤色に、青いレンズのメガネをかけたら世界は青色に見えます。

それと同じでその人の持つ色メガネによって同じ世界も違うものに見えるのです。

私たちが行う3つの情報加工

突然ですが昨日、食べたものを詳細まですべてばっちり覚えていますか?

例えばお米を食べたのだとしたら、お椀にお米の一粒一粒がどのようにあったのか、トーストを食べたのだとしたら焼き目の色や具合まで、写真のように思い出せますか?

少なくとも私にはできませんし、特殊能力を持つ一部の人以外には不可能です。

私たちの脳には一度に処理できる情報量は限りがあるので、無意識に不要だと判断した情報に関してはスルーしたりと、情報を加工する性質が合うrのです。

私たちが領土(事実)を地図(認識)にする過程で、必ず以下の3つの「歪み」が生じます。

  1. 省略(削除): 情報量が多すぎるため、無意識に必要な情報だけを選び取ります。
    • 例:「電車で嫌なことがあった」という出来事の中で、嫌な部分だけを拾い、その後の親切な出来事は無意識に無視する。
  2. 歪曲(歪め): 情報を自分の解釈や信念に合うように曲げて捉えます。
    • 例:「メールの返信が来ない」という事実を、「私のことを嫌いなんだ」と勝手に結びつける
  3. 一般化(拡大): ひとつの経験を、すべてに当てはまるルールにしてしまいます。
    • 例:「一度プレゼンで失敗した」という事実から、「私は人前で話すのが絶対的に苦手だ」というルールを作る。

これらの加工プロセスにより、私たちの「地図」は客観的な領土(事実)とはかけ離れたもの(メタモデル・パターン)になってしまうのです。


「地図が領土ではない」と知るメリット

「地図」と「領土」が一致していないと知ることは、私たちのメンタルの安定や自己成長に良い影響があります。

メリット1:問題の原因が明確になる

人間関係がうまくいかない、仕事が辛い…といった問題の原因は、多くの場合、「領土(事実)」にあるのではなく、「地図(思い込み)」にあると理解できます。

同じ問題に直面したとき、ネガティブに捉えることもできれば、これはチャンスだと捉える人もいますよね。

私の世界の見方が、問題を創り出している」と捉え直すことで、問題は変わらない事実にあるのではなく、あくまで捉え方にあることにキルケマス。

問題を解決する主導権を自分に戻すことができるのです。

メリット2:行動と感情を瞬時に変えられる

もし、あなたの「地図」に「私はこの仕事が向いていない」と書いてあったとしても、それが単なる『思い込み』だと知ればどうでしょう?

向いていないという感情(内的な反応)は、「事実」ではなく、地図の記述を変えればいいだけだとわかります。

  • 領土を変えようとする: (大変)仕事そのものを変える、転職する。
  • 地図を変える: (簡単)「私には向いていない」という思い込みを、「まだやり方を知らないだけだ」という新しい記述に書き換える。

地図を書き換えれば、行動への抵抗感は減少し、スムーズに新しい領土をもって行動できるようになります。


「地図」を柔軟に書き換えるためのポイント

この前提を活かし、自分にとってより良い「地図」を持つためのポイントをご紹介します。

ポイント1:地図の「ズレ」を意識的にチェックする

感情が大きく動いたときや、強いネガティブな反応が出たときは、「これは本当に領土(事実)か?それとも地図(私の思い込み)か?」と自問します。

例えば、「あの人が私を無視した」と感じたら、その解釈を疑ってみましょう。

  • 事実(領土): 「あの人がこちらを見ずに通り過ぎた」
  • 思い込み(地図): 「あの人は私を嫌っている」「無視された」

まずは、事実≠思い込み、だと切りできることが大切です。

必要に応じて他の地図をつくってもよいですね。

  • 新たな地図: 「あの人は忙しくて、私に気づかなかっただけかもしれない」

このプロセスで、あなたの「地図」に柔軟性が生まれ、ストレスが軽減されます。

事実と思い込みを区別する方法

事実と思い込みの区別が難しい方は、これを試してみると良いかもしれません。

例えば「止まない雨はない」これはYESですか?NOですか?

少なくとも地球上では誰にどう聞いても「YES」になるはずです。

それに対して、「雨が降ると憂うつになる」これはYESですか?NOですか?

これは人によって答えが変わります、同じ人でも日によって違うかもしれません。

ようは誰にどう聞いてもYESのものは「事実」、人や状況によって違うものは「思い込み」です。

これで簡単に区別できますよ!

ポイント2:複数の地図を集める

現実の地図も、1枚だけではなく、数枚を見比べることでより正確な情報を知って行動や判断ができます。

物事を解釈や判断する時も自分自身の地図一枚だけで領土を判断するのではなく、複数の地図を活用しましょう。

  • 問題について、信頼できる友人や上司に「この状況、あなたならどう見える?」と尋ねる。
  • あの人ならこの状況をどう捉える?と他者の視点で考えてみる(実在の人物、アニメ・漫画などでもOK)。
  • NLPのポジションチェンジスキルを使って、相手の立場(別の地図)から状況を体験してみる。

多くの「地図」を集めることで、領土(事実)に最も近い、より客観的で効果的な「第三の地図」を作り出すことができます。


🌟 まとめ:より良い地図を手に進もう

このNLPの前提は、私たちが世界を認識する仕組みを理解し、「自分自身の思い込み」に支配されないための強力なツールです。

あなたが辛いと感じる現状は、多くの場合、変えられない「事実」ではなく、変えることができる「思い込み」です。

これまでのネガティブな「地図」は手放し、より良い新しい「地図」を手に入れたり、アップデートしていきましょう。

あなたの人生の主人公はあなたです。

自分にとってより良い地図を選び、進んでいきましょう。

それでは、あなたがありたい自分になるための参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!


💡 【おまけ】この前提を活用して使えるNLPスキル・テクニック 3選

この「地図は領土ではない」という前提を基盤とする、代表的なNLPのスキルをご紹介します。

これらは、あなたの「地図」を柔軟に書き換えるのに役立ちます。

  1. リフレーミング (Reframing)
    • 役割: 出来事の意味の枠組み(フレーム)を変えることで、ネガティブな解釈(地図)を、ポジティブな解釈(新しい地図)に変化させる技術です。
    • 活かし方: 「優柔不断な性格」という地図を、「物事を慎重に検討できる能力」という新しい地図に書き換えることで、その性質をリソースとして活用できます。
  2. メタモデルの質問
    • 役割: 曖昧な表現や、省略・歪曲・一般化された情報(歪んだ地図)を特定し、事実(領土)に近づけるための質問技術です。
    • 活かし方: 「誰もわかってくれない」という一般化された地図に対し、「具体的に誰が?」「誰もというのは、本当に全員ですか?」と質問することで、地図の歪みを修正し、事実を明確にします。
  3. ポジションチェンジ
    • 役割: 自分視点(第1ポジション)だけでなく、相手の立場(第2ポジション)や第三者の視点(第3ポジション)で物事を体験し直すことで、複数の「地図」を集めるスキルです。
    • 活かし方: 相手の「地図」を体験することで、自分の解釈がいかに主観的であったかに気づき、より効果的な「第三の地図」を構築し、問題解決につなげます。
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