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【NLPの前提③】感情は「五感のデータ」で編集できる!心の状態を変える方法

こんにちは、NLPトレーナー&学びを楽しむナビゲーターのまそらです😊

NLP(神経言語プログラミング)には、「前提(Presuppositions)」というNLPの事なところがぎゅっと凝縮されたエッセンス的考え方があります。

今回は、私たちが世界をどう捉え、どう感情や行動を変えていくかに深く関わる、「五感の大切さ」を教えてくれるこの前提を紹介しますね。

周りの環境や自分たちの行動に対して、人間が識別できることは全て、視覚・聴覚・身体感覚・嗅覚・味覚を通して、有効に表すことができます。


目次

五感を意識することの大切さ

突然ですが、今日の朝ご飯、食べていない方は昨日の夕飯を思い出してください。

テーブルに置かれたお皿、その上にある食事の映像。

その時に聞こえていた音楽や環境音、会話といった音。

食事を前にした気持ち、熱い、冷たいといった身体感覚。

食事の匂い、そして味。

すべてを思い出してはいないと思いますが、どれかはの情報は思い出しましたよね?

これらはすべて五感の情報(データ)です。

見る・聞く・感じる・におう・味わう。

私たちは世界の情報、外側の情報を五感を通じて受け取っています。

そして食事について、他者に伝えようと表現したとき、あなたはどうしますか?

やはり五感の情報を使って表現しようとするはずです。

私たちは五感を通じて情報を受け取り、そして五感の情報を活用して表現する。

ても当たり前のことですが、意外と忘れがちです。

しかし、この五感の情報こそが、私たちが世界をどう感じ、どう行動するかを決める鍵なのです。

この部分に意識を向けることが、NLPをより効果的に活用するにはとても大切なのです。

五感の働き

わたしたちの持つ五感(視覚・聴覚・身体感覚・嗅覚・味覚)は、以下の2つの役割を持っています。

1. 外部世界からの情報を取り込むセンサー

  • 役割: 周囲の環境(外界)から情報をキャッチし、脳に送る入力装置です。
    • 例: 危険を見る(視覚)、指示を聞く(聴覚)、温度を感じる(身体感覚)など。

2. 記憶・思考・感情を構成するデータ要素

  • 役割: 脳内で情報が処理され、記憶感情思考といった内的な体験を構成する、最小単位のデータ(NLPではサブモダリティと呼ぶ)となります。
    • 例: 「楽しかった思い出」は、その時の光景の明るさ(視覚)、笑い声の大きさ(聴覚)、体の温かさ(身体感覚)といった五感の集合体として成り立っています。

五感(VAKOG)それぞれの機能と役割

感覚英語略語主な働き(外部への機能)内的体験での役割(サブモダリティ)
視覚Visual周囲の光、色、形、動きを捉えるイメージのディテール(色、大きさ、距離、鮮明さ、動画/静止画など)を構成し、記憶や感情に影響を与える
聴覚Auditory音、言葉、リズム、トーンを捉える音のディテール(音量、スピード、トーン、聞こえる位置、内なる声など)を構成し、思考や感情に影響を与える
身体感覚Kinesthetic触覚、温度、圧力、バランス、内臓感覚を捉える感情や体の感覚(重さ、軽さ、痛み、快適さ、位置、振動など)を構成し、モチベーションや状態に直結する
嗅覚Olfactory匂いや香りを捉える感情のトリガーとして機能し、特に過去の記憶(感情)を強く呼び起こす
味覚Gustatory味(甘味、酸味、苦味、塩味、うま味)を捉える食事の経験や快・不快の記憶を構成する

「五感の情報」を意識することがなぜ大切なのか?

同じ空間にいて、同じ体験をしたように一見見えても、実は異なることを私たちは体験しています。

というのも、この五感は人それぞれの感覚であり、そしてそれをどう解釈するかはその人次第なのです。

同じ映画を見ても感想って人それぞれですよね?

この前提は五感で知覚することはあなただけのものである、ということも教えてくれています。

そして自分だけのものであるこの五感の情報と紐づいたNLPのスキルがたくさんあります。

感情や記憶も五感の情報の編集で変化する

このあとは簡単なイメージワークを交えつつお伝えするので、実際にワークをしながら読み進めていただくと、わかりやすいと思います。

りんごの美味しさが変化するワーク

まずは、真っ赤でつやつやのリンゴをイメージしてください。おいしそうですか?

それでは、そのリンゴの色を白黒(モノクロ)に変えてください。

すると、いかがでしょう?

急においしそうな感覚が半減したのに気付いたかなと思います。

楽しい思い出を変化させるワーク

次に、最近会った楽しいことを思い出してください。

おそらくカラーで動きがあり、わくわく・うきうき、など良い感覚があるんじゃないかなと思います。

それではりんごと同様に、色を白黒(モノクロ)に変え、動画も静止画にしてください。

思い出した時の気持ちが変化しませんか?

このままだと残念な思い出になってしまうので、良い方向へ変えましょう。

色をカラーに、そして動画に戻してください。

そして映像は心地よい範囲で明るく、映像ははっきり色鮮やかに、より楽しくなれそうな音楽や音を足して、わくわく・うきうきといったその良い感覚が大きくなり全身に広がるのを感じましょう。

いかがでしょう?より楽しい思い出に変化しましたか?

私たちは自分の持つ五感の情報を編集することでその体験に対する感じ方を変えることができます。

上記の内容は、サブモダリティ・チェンジというスキルを活用したものになります。

他にもたくさん五感の仕組みをベースにしたスキルがあります。


4. 🌟 まとめ:体験は自分でデザインできる

このNLPの前提は、私たちに五感の大切さを伝えてくれています。

  • 私たちは五感で情報を受け取り、そして表現している
  • 経験は五感の情報として脳内で編集されており、その解釈はあなた次第
    (同じ空間での経験も人によって感想が違うのはこのため)
  • 五感のデータを意図的に変えることで、感情や行動といった反応をコントロールできる

五感の情報をどう扱うのか、より良い形で活用する能力こそが、あなたの人生の質を高める鍵となります。ぜひ五感を意識的に活用していきましょう。

本記事があなたがありたい自分になるための参考になれば幸いです。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!


💡 【おまけ】この前提を活用して使えるNLPスキル・テクニック 5選

この「五感の情報が大切」いう前提をベースとしている、代表的なNLPのスキルをご紹介します。これらは、あなたの体験をより良いものにするために非常に有効ですよ!

1. サブモダリティ・チェンジ(Submodality Shift)

  • 役割: 過去の記憶やイメージを変化させることで、起こる感覚や感情を変化させるスキルです。
  • 活かし方: 嫌な記憶を「鮮明なカラーで大きく近い」状態から、「白黒で遠く小さい」状態に意図的に変えることで、その記憶が引き起こす感情的な強度を弱めます。

2. アンカリング (Anchoring)

  • 役割: 特定の刺激(五感)と特定の反応(感情・行動・生理的反応)を意図的に結びつける(条件付けする)スキルです。
  • 活かし方: 最高の自信を感じた瞬間の身体的な感覚(身体感覚)や、特定の手のジェスチャー(視覚・身体感覚)をトリガー(きっかけ)として結びつけます。これにより、必要な時にそのトリガーを使うだけで、瞬時に望む感情の状態を呼び出すことができます。

3. タイムライン・テクニック (Timeline Techniques)

  • 役割: 過去、現在、未来の時間の流れを空間的な感覚(五感)として捉え、時間の捉え方自体を変化させる技術です。
  • 活かし方: ネガティブなな出来事を遠い過去に移動させることで感情をおだやかにしたり、目標達成を鮮明な未来に配置したりすることで、モチベーションを向上させたりします。

4. 優先的表象システム(VAK)

  • 役割: 相手が情報を視覚・聴覚・身体感覚のどれで処理しやすいのかを特定し、言葉を選ぶ技術です。
  • 活かし方: 相手が「見て理解するタイプ」なら図やイメージを使って説明するなど、相手の優位感覚に合わせて話すことで、あなたのメッセージが相手に最も効果的に(=正確に)伝わり、望む理解という反応を引き出すことができます。

5. スイッシュ・パターン (Swish Pattern)

  • 役割: 望ましくない行動のきっかけを特定し、その後の望ましくない行動のイメージを、望ましい行動のイメージに瞬時に置き換える行動変容テクニックです。
  • 活かし方: 例えば、ついつい夕食の後甘いものを食べてしまう(悪い習慣)とき、食べ終わった光景(視覚)がきっかけとなるとします。テクニックを使い、そのきっかけを見た瞬間に、お茶を飲んだゆったりするイメージが浮かぶよう置き換えます。こうすることで、望まない行動につながる思考の流れを断ち切ることができます。
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