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【NLPの前提②】「伝わらない」は相手のせいじゃない!望む反応を引き出すコミュニケーション術

こんにちは、NLPトレーナー&学びを楽しむナビゲーターのまそらです😊

NLP(神経言語プログラミング)には、「前提(Presuppositions)」というNLPの大事なところがぎゅっと凝縮されたエッセンス的考え方があります。

今回は、その中でもコミュニケーションで大切なこと、コミュニケーションで大切なこと、そして人間関係を円滑にするカギを教えてくれるこの前提を紹介しますね。

コミュニケーションの意味は、あなたが受け取る反応にあります。


目次

相手に伝わってこそのコミュニケーション

「さっき言ったじゃん!」

「なんで言ったのにやってないの?」

こんな言葉、聞き覚えがある方も多いのでは。

これは、「言った側」と「伝えられた側」に認識のズレが生じている、つまりコミュニケーションが成立していない証拠です。

私たちはつい「言った=伝わった」と思い込みがちです。

しかし、それは大きな間違いなのです。

コミュニケーションとは何か?

  • 「コミュニケーション=伝えたこと」ではありません。
  • 「コミュニケーション=あなたが望んだ反応を相手から受け取れたこと」で初めて成立します。

例えばあなたは部下へ新しい仕事について説明したとしましょう。

部下の表情を見るとあきらかに困惑しており、頭には?が浮かんでいるのが見える。

これは「伝えた」だけで「コミュニケーション」ではないということです。

あなたの説明で、部下が説明に納得してその仕事へ取り掛かれるようになること、があなたが望む反応のはずです。

納得の表情や取り組む様を見ることでコミュニケーションが成立した、となるのです。

あなたが相手に何かを伝えた結果、相手が、あなたが望んだ通りの行動や反応を示さなかった場合、その原因は「相手の理解の問題」ではありません。

「あなたが相手が受け取れる伝え方をしなかった」と捉え直す視点が重要です。

よくコミュニケーションはキャッチボールで例えられます。

一方的に相手が受け取れないような速いボールや変な方向へのボールを投げるのは、キャッチボールではありません。

相手が受け取れるボールを投げ、そしてそれが投げ返されてくる、これがキャッチボールであり、コミュニケーションの本質なのです。

この前提を活かすことで、「コニュニケーションがうまくいかないのは相手が悪いのではなく、自分の伝え方に問題がある。自分の伝え方を変えることでより良いコミュニケーションを行うことができる」と捉えることができるようになり、建設的な解決へとつながります。

身近な例で考える

  • 上司への報告: 上司があなたの報告を聞き終わった後、「結局、何が言いたいの?」と聞いてきた場合、あなたが受け取った反応(上司の質問)が、あなたのコミュニケーションの「意味」となります。あなたが伝えたかった「内容」は届いていない、ということです。
  • 家族間でのお願い: 「ゴミ出しお願いね」と言ったのに、ゴミが出されていなかった場合、あなたが受け取った「ゴミが出ていない」という反応が、あなたのコミュニケーションの意味です。言葉を「いつまでに」「どこに」など、相手が行動しやすいプロセスに変える必要があります。

✨ 望む反応を生み出すための3つの原則

この前提を活かし、コミュニケーションのプロセスを改善するための具体的な原則をご紹介します。

原則1:相手をよく観察する

相手があなたの言葉を聞いているときの表情、姿勢、目の動きなどを観察しましょう。

相手の意識が別の方向へ言っていたり、ぽかんとしていたり、混乱していたりしないか?確認しながら伝えます。

相手が受け取る体制にない、あるいは受け取れていないようだったらすぐに伝え方を変更することが、望む反応を得るための第一歩です。

原則2:相手に伝わりやすい言葉や表現をする

例えば小学生に対して、大人と同じように伝えても伝わりづらいです。

相手がそれに対してどの程度知識を持っているのか、どういう順番で伝えればわかりやすいのか、など相手の視点に立って考えて伝えましょう。

NLPをすでに学ばれた方は、優先的表象システム(VAK)も活用しましょう。

相手が「見て理解するタイプ(視覚優位)」なのか、「聞いて理解するタイプ(聴覚優位)」なのか「感覚で理解するタイプ(身体感覚優位)」なのか、タイプに合わせて伝え方を調整します。

原則3:フィードバックループを組み込む

相手に伝える際は、最後に必ず「確認のための質問」を入れます。

  • 「私がお願いした内容は、あなたの中でどういう順番で進めるイメージになりましたか?」
  • 「この説明について、疑問に感じた部分はありますか?」

これにより、相手の解釈があなたの意図と一致しているかを確認し、コミュニケーションの精度を高めることができます。

あるいは復唱してもらうのも有効です。

レストランなどで料理を頼んだとき、店員さんが頼んだものを復唱してくれることで、確かに伝わったことがわかりますよね。

まとめ:より良いコミュニケーションへ

このNLPの前提は、あなた自身の伝え方によってコミュニケーションの質が変化する、ということを教えてくれます。

望む反応が得られなかったとき、相手を責める代わりに、「私はどう伝え方を変えれば、望む結果を得られるだろうか?」と、建設的な問いかけに思考を切り替えていきましょう。

ぜひ、今日から「何を言ったか」ではなく「どんな反応を受け取ったか」に着目して、より効果的なコミュニケーションを実践してみてくださいね。

あなたがありたい自分になるための参考になれば幸いです。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!



💡 【おまけ】この前提が活きる!関連NLPスキル 4選

「コミュニケーションの意味は、あなたが受け取る反応にあります」という前提を、日々の生活で実践するためのNLPスキルをご紹介します。

これらを活用すれば、あたが望む反応を受け取る確率を高めることができますよ。

1. マッチングとラポール(信頼関係の構築)

  • 役割: 相手の言語・非言語を合わせることで、無意識レベルの信頼関係を築くスキルです。
  • 活かし方: 信頼関係が深まると、相手はあなたのメッセージを好意的に受け取りやすくなります。相手との間に安心感が生まれ、言葉が届きやすくなるため、望む反応を得るための土台作りとなります。

2. 優先的表象システム(VAK)

  • 役割: 相手が情報を視覚・聴覚・身体感覚のどれで処理しやすいのかを特定し、言葉を選ぶ技術です。
  • 活かし方: 相手が「見て理解するタイプ」なら図やイメージを使って説明するなど、相手の優位感覚に合わせて話すことで、あなたのメッセージが相手に最も効果的に(=正確に)伝わり、望む理解という反応を引き出すことができます。

3. ポジションチェンジ

  • 役割: 自分視点(第1ポジション)だけでなく、相手の立場(第2ポジション)や第三者の視点(第3ポジション)で物事を体験し直すスキルです。
  • 活かし方: 相手が望まない反応をしたとき、他の視点から体験することで、その反応の背景や、次にどう伝え方を改善すべきかのヒントが得られます。

4. メタモデルの質問

  • 役割: 曖昧な表現や欠落した情報を取り戻す質問技術です。
  • 活かし方: 「何が伝わらなかったのか?」「相手は何を勘違いしたのか?」という反応のズレを具体的に特定し、プロセスを修正するために必須です。曖昧な「言ったつもり」をなくし、コミュニケーションの精度を高めます。

これらのスキルは、あなたが常に望む反応を受け取れるような、影響力のあるコミュニケーションを可能にします。ぜひ、日々の対話で意識してみてくださいね。

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