こんにちは、NLPトレーナー&学びを楽しむナビゲーターのまそらです。
あなたは今、心に温めている夢や願いはありますか?
なんとなく「ヨーロッパへ行ってみたいな」「来年こそは昇進したい」—そんなぼんやりとした願いを、実現へとぐっと近づけるためには、「あなたが望むなりたい状態」を明確にすることが何よりも大切です。
たとえば、「お盆にイギリスへ5泊6日で行って、美術館巡りをしたい」のように具体的だと、必要な情報が明確になり、計画も立てやすく、実行もしやすくなりますよね。
この、「あなたが望むなりたい状態を、実現可能な形に明確化する」ための技術が、ゴール設定です。
NLPを学ばれた方は、「望ましい状態のための良くまとめられた条件(Well-Formed Conditions for Desired State)」という羅針盤としてご存知かもしれません。
今日は、あなたの夢や願いを明確な目標にし、達成へと導く、NLP的な5つのチェックポイントを紹介していきますね。
🔍 ゴールを明確にするための5つのチェックポイント
- 肯定的な表現にする
- そのゴールを望む人が創り(達成し)、維持する
- 五感において確認、評価できる
- 現在の状態の二次利得(ポジティブな副産物)を維持している
- 外部の環境(エコロジー)に適応するよう、設定されている
1. 肯定的な表現にする:目標は「〜したい」で明確に
なぜ「しない」ではダメなのか?
例えば「人前で緊張しないで話せるようになりたい」といった否定的な表現で目標設定するのはおすすめできません。
私たちの脳は否定形を処理するのが苦手だからです。
「緊張しないように」と思った瞬間「緊張した自分」が頭をよぎってしまいますよね。
私たちの体は脳はイメージした通りに動こうとします。
目標を否定形で設定すると、脳が避けたい状態を思い描き、そうなろうとしてしまうのです。
さらに否定形だとなりたい姿がぼんやりしてしまいます。
緊張しないで話す、ってどんな状態でしょう?
堂々と?リラックスして?冷静に?友人に話すように?
肯定文にすることで、望む状態が明確にイメージすることができるようになります。
✅ チェックポイント
- あなたの目標を「あなたは何を手に入れたいのか?」という肯定的な表現に置き換えてみましょう。
| ❌ 否定的な表現(Away From) | ✅ 肯定的な表現(Towards Goal) |
| 遅刻しないようにする | 毎朝8時までに会社に到着する |
| 落ち込まないようになりたい | フラットに物事を受け止め、冷静に対処できるようになりたい |
- そのゴールは、いつ、どこで、誰と、何を、どのように実行するのですか?
4W1H(What,Where、Who、What、How)で目標をより具体化します。
2. そのゴールを望む人が創り(達成し)、維持する:主人公は自分
ゴールは「誰のもの」ですか?
あなたのゴールは、あなた自身がはじめ、維持し、そして達成できる、である必要があります。
あなたのゴールの主人公はあなた自身です。
「上司に評価されて昇進したい」「子供の受験合格」といったゴールは主人公が上司、そして子供です。
「上司に評価されるよう、〇月までに営業での契約件数を1.2倍にする」
「子供が安心して受験できるよう環境を整える」
例えばこのように変えることで、主人公を自分に戻すことができます。
✅ チェックポイント
- そのゴールは、あなたの意思で達成を開始し、継続できますか?
- 達成するために、あなたはどんなリソースを持っていますか?
主人公のあなたの持つ、ゴール達成に使えるリソース(資源・材料)は何でしょうか。
リソース―経験、知識、時間、お金、技術、才能、やる気、仲間などあなたの持つ武器を確認します。
3. 五感において確認、評価できる:具体的な証拠を設定する
「達成」の証拠は何ですか?
ゴールが「明確」であるためには、あなたがゴールを達成した時に何を見、何を聞き、何を感じるかという具体的な五感の証拠が必要です。
望ましい状態を、まさに今実現したかのようにありありと体感してみてください。
そうすることで、脳はそちらの方向に向かって進み始めます。
✅ チェックポイント
ゴールを達成したとき、あなたの世界にはどんな変化が起こっていますか?
- 視覚 : ゴールが達成したとき、何が見えますか?周りからあなたはどのように見えますか?
- 聴覚 : ゴールを達成したとき、何が聴こえますか?心の中では何と言っていますか?
- 身体感覚 : ゴールを達成したとき、どんな感覚を感じていますか?
例)ゴール:仕事のプレゼンで堂々と自信をもって話す
(視覚)パワーポイントの前で堂々と胸をはって、にこやかに話している。私の話を熱心に聴いているメンバーの顔が見える。
(聴覚)「良いと思う」「がんばったね」といった賛同や賞賛の声が聞こえる。心の中で「よしっ」とつぶやく。
(身体感覚)準備をしっかりしたことで自信とわくわくとした感覚がある、頭はクリアで冷静。
4. 現在の状態の二次利得(肯定的な意図)を維持している:現状のメリットを大切にする
現在のメリットを維持するためには?
あらゆる状況や行動には肯定的な意図(メリット)があります。
例えば、ダイエットをしているのに、つい食べすぎてしまう。
ダイエットという視点だと「食べ過ぎてしまう」はデメリットです、しかし視点を変えるとどうでしょうか。
食べることによって、ストレス解消をしていた、のかもしれません。
この「ストレス解消」が肯定的な意図であり、二次利得にあたります。
すると、無理やり食べるのを我慢する=ストレス解消を我慢する、ことになりしんどいことになっていまいます。
そこで、他の代わりの方法でこの隠れた肯定的な意図を満たすと、ゴールへ安心して向かい始めることができます。
✅ チェックポイント
「なぜ、今の状態(問題)を維持したいと思う部分があるのか?」と自問し、その二次利得(肯定的な意図)を特定します。
- もし目標を達成しても、この二次利得(肯定的な意図)は維持できますか?
- 維持できないなら、その代わりとなる新しい方法は何ですか?
このチェックを行うことで、内部のコンフリクト(葛藤)が解消され、目標達成へのアクセルをスムーズに踏み込めます。
5. 外部のエコロジー(環境)に適応するよう、設定されている:人生全体、家族や周りの環りの人たちとの調和
そのゴールはあなたのエコロジーを壊さないか?
「エコロジー(Ecology)」とは、あなたの人生全体を取り巻くシステム(家族、友人、健康、経済状況、価値観など)のことです。
とある自営業の男性が、大きな売り上げ目標をたて、それに向かって猛烈に働き続けたところ、身体はボロボロ、家庭を省みる時間もなかったため、気づいたときには離婚秒読みだった、みたいな話もあります。
目標を達成した結果、人生の他の大切な側面が崩壊してしまっては意味がありませんよね。
✅ チェックポイント
- この目標を達成することで、家族との大切な時間は減らないか?周りに悪い影響は?
- その目標は、あなたの最も大切にしている価値観(例:誠実さ、健康)と矛盾していないか?
- 目標達成に伴う金銭的・時間的なコストは、現在の生活全体に無理なく適応できるか?
もしここで抵抗や矛盾が見つかったら、目標を調整したり、達成のプロセスを変えましょう。
はやる気持ちもわかりますが、しっかり向き合い、あなたの人生システム全体が幸せになる「最適解」を見つけてください。
🌟 まとめ:望ましい状態への大きな一歩
あなたの夢や願望を、この5つのポイントでチェックしてみてください。
「望ましい状態のための良くまとめられた条件」を満たし、あなたが心から望む「なりたい状態」を明確にすることは、あなたの脳にとって「ゴールへの地図」を手渡すことと同じです。
ゴールが明確になると、あなたの脳は自然とあなたをその方向へ導き始めます。
ムリせず、自身の心地よさを羅針盤にして、望む未来へと軽やかに進んでいきましょう。
あなたが主人公のあなたのためのゴールを、大切に育ててくださいね。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
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